感動を超えた特別な旅行体験「TENKU×MOKU」スペシャルイベント

非日常空間で究極の食と美を体験するスペシャルイベント

すっかり春の気配が漂う鹿児島県霧島のリゾート「TENKU」。少し気の早い山桜が咲き誇るある日、特別な一夜が企画されました。

山を切り開いた広大な舞台の主役は、伊勢志摩の英虞湾に浮かぶ鮨オーベルジュ「MOKU ISESHIMA」の親方、堀 勇一氏によるシェフズテーブルと、ヴァイオリニスト寺下 真理子氏によるプライベートコンサート。さらに、TENKUの主人、田島 健夫氏が提唱している「3D観光」を実現し、ヘリコプターでの遊覧体験と天空の森へのチェックインなど、霧島の風土をまるごと堪能できる新しい旅の提案です。

田島さんは山桜を前に「山も草木も今日の日を祝福している」と、なんともうれしそうです。「今回のお客様の中には、ご自身でヘリコプターを操縦してご家族と到着された方もいます。これは私にとって夢の瞬間でした。ほかのゲストも空港からヘリコプターで桜島を通ってくることで、南九州の豊かな風土を実感できる旅になったと思います」。そして、ディナーへ向けてキッチン棟で黙々と仕込みをする堀さんは「4時過ぎから鹿児島中央市場に行って仕入れてきました」と、気合い充分。「いくつかつまみをお出しして、お酒と一緒に楽しんでいただいている間に鮨を握ります。コースの最後にお出しするのは、すべての素材を使ったアラ汁。ゲストとのライブ感を締めくくるカーテンコールみたいで素敵でしょう（笑）」。

そしてディナーの後には、ヴァイオリニストの寺下 真理子氏によるプライベートコンサートが開催されました。演奏者に近い位置で聴く音色は、ホールとはまた違った迫力です。新作からモダンイタリアン、オールドイタリアンの聴き比べを楽しみました。1687年製の「ストラディバリウス」の演奏で、目にうっすらと涙を浮かべたゲストの一人は「魂が喜んでいる」と感動もひとしお。「作り手と演奏者の目線を交えてヴァイオリンの魅力をお伝えすることができました」とは、自身もヴァイオリン職人であり、今回の希少なラインアップを手配してくれたディーラーのカポラリ マリオ氏。

山桜を眺めながら数十年前の景色に思いを馳せる田島さん、サービスエリアで見つけた“鹿児島Tシャツ”を着てうれしそうに仕込みに励む堀さん、ヴァイオリンの魅力を懸命に伝える寺下さんとマリオさん。お客様はもちろん、参加している関係者全員のいきいきと楽しそうな表情が印象的なイベントとなりました。　

山全体が春の息吹に包まれている。

堀さんの鮨は楽しく、おいしく、感動する

ペアリングはケンゾーエステートをメインにセレクト

この土地でしか出会えないネタに思わず「幸せ！」

「今夜の音は、ひと味違う贅沢な体験」と、寺下さん

終始、和やかで親密な空気に包まれた特別な夜

文：飯田 健太郎、写真：後藤 真一郎