Trip & Travel
北海道
北海道の雄大な自然と調和するラグジュアリーリゾートが今、国内外の旅慣れたゲストから最も熱い注目を集めています。
ニセコや登別などの名所に点在する宿は、空路の増加や新幹線の延伸でアクセシビリティが向上し、土地の魅力を最大限に活かした建築や美食、プライバシー設計を備え、喧騒から離れた「本物の贅沢」を体感でき る場所です。
今回はその中でも、アート、温泉、静寂、そして眺望といったキーワードで選び抜かれた4つの宿をご紹介します。
※写真提供/ニセコ・SHIGUCHI / シグチ
1994年に来日してニセコの自然のすばらしさに惚れ込み、イギリスから日本へ移住。
その後、広告・デザイン・写真の各業界で活躍しながらホテルのリノベーションを手掛けたオーナーのショウヤ・グリッグ氏。
クリエイティブ・ディレクターとして創りあげたのが国内外から大きな評価を受けている、あの「坐忘林」。
そして自身の作品の第二部作として、想いを存分に表現して創ったのがこの「SHIGUCHI / シグチ」です。
日本で伝統的に使われてきた建築方法である、木と木をつなぎ合わせる「仕口(しぐち)」がその名の由来。
この宿は、独特の美意識による空間の中でゲストが人々・自然・アート・自分自身と再びつながる場所として存在しています。「SHIGUCHI / シグチ」は物質的な豪華さではなく、内面や本質に根差した本物のラグジュアリー、豊かさを再発見する機会を提供します。
「ギャラリー・ステイ」をコンセプトに掲げるこの宿では、オーナーのショウヤ・グリッグ氏が制作したアート作品と、彼が世界中から選んできた作品が展示され、その独自の世界観を存分に味わうことができます。
そして日本各地から移築された築150年の古民家を利用した全5室の客室はすべて違うインテリアで設えられ、すべての客室には敷地内から引いた源泉かけ流しの半露天風呂が用意されています。
さらに新設された「SHIGUCHI SPA」のサロンではセラピストのオールハンドトリートメントなども体験でき、渓谷や森、広い空を眺めながら、ニセコの大自然の中で、より上質な時間を味わうことができるでしょう。
「SHIGUCHI SPA」では「地、水、火、風、空」をコンセプトにして、5 つのオリジナルの香りに包まれながらオイルマッサージを受けることができる。
北海道の「Lienfarm」がSHIGUCHI のためにブレンドしたハーブティーを楽しむことができる。
所在地:北海道虻田郡倶知安町花園78-5
TEL:0136-55-5235
HP:https://www.shiguchi.com/
スタイリッシュなモダンデザインで宿泊客を迎えてくれる「望楼NOGUCHI登別」のクリエイティブ・ディレクターでもある彫刻家・五十嵐威暢氏と、建築デザインを手がけた建築家・中山真琴氏は、どちらも北海道出身です。
「望楼NOGUCHI登別」は建築デザインから使用食材に至るまで、できる限り北海道にこだわっています。
彫刻家の五十嵐氏は「ロビーに入る時にある彫刻・木漏れ日は外部からの結界のシンボルとして、重力から解放されて、空間に漂う光と影によるうつろいの世界を、登別の自然にイメージしています。趣のある贅沢な時間を、皆さんに楽しんでいただきたい」と語っています。
「望楼NOGUCHI登別」の建築デザインは〝和モダン〞がコンセプトです。
建築家の中山氏は「心からくつろげる空間であることを重視し、ロビーやラウンジ、大浴場などでは、窓の重心を人間の目線から下げ、 心地良く落ち着くことができる造りを施しています」といいます。
「望楼NOGUCHI登別」は全室に客室専用の温泉展望風呂が備えられたスイート仕様の宿です。
50㎡〜100 ㎡の広々とした空間で洗練されたモダニズムに和の趣を調和させ、心地良く落ち着きのある設えで迎えてくれます。
2人旅をほど良いラグジュアリー感覚で演出してくれるのは、70㎡のスタンダードタイプ。
どっしりとしたソファはくつろぎを、極上のベッドが快適な眠りを与えてくれます。
また、広々とした大浴場では内湯と露天風呂で日本有数の単純硫化水素泉の名湯を存分に楽しむことができます。
大浴場の露天風呂に浸かりながら冬の雪見風呂は最高。
春には目に麗しい緑の景観が広がります。
さらに夕食は、北海道産が中心の食材にこだわりアレンジした和洋会席料理が供されます。
米は北海道米「ゆめぴりか」などを使用。夕食時間に合わせて、釜で炊きあげてくれます。
ゆったりとした休日を堪能できるこの宿で、大切な人と静かなひとときを過ごしてはいかがでしょうか。(13歳未満宿泊不可)
夜は年月を重ねたワイン・ウイスキーなどを提供するバーで過ごす。シーシャ(ニコチン・タールフリー)を利用してより非日常な時間も楽しめる。
所在地:北海道登別市登別温泉町200番地1
TEL:0570-026570
HP:https://www.bourou.com/
2023年6月に開業した「翠巌(すいがん) 」は、何よりも「部屋で過ごす時間」にこだわる、定山渓温泉の新しい宿です。
周辺には定山渓の国立公園の絶景が広がり、渓谷にそそり立つ岸壁、深い緑に周囲を囲まれた大自然の中で、存分に温泉に浸かりながら静かに過ごすには最高の環境がそろっています。
「ホテルでもなく旅館でもない」というこの宿のコンセプトは「時間の制約から解放される」ことを重視。
宿泊客が自由に過ごせるように、おもてなしの心をその場に残しつつ、スタッフとの接触を最小限にし、料理などのオーダーは、入室せずにユーティリティボックスに届けられます。
プライバシーには干渉しないというサービスは、静かに過ごしたいゲストにとって非常に心地良いもの。
これは、何より部屋で過ごす時間を大切にしてほしいという配慮からです。
7室すべてがスイートルームで、露天風呂やサウナ、シアタールーム、パノラマビューの個性あふれる部屋がそろっています。
部屋にいながらにして森林浴ができるというパノラマビューの部屋では、日常から解放されゆったりと過ごす時間をより充実したものにしてくれるでしょう。
パブリックスペースを極力無くした設計のため、すべての客室は広々として、窓から見渡す緑も心地良い点が魅力です。
また、すべての客室に温泉が引かれ、第一寶亭留がもつ3本の源泉をブレンドした上質な湯を楽しむことができます。
露天風呂のある部屋から景色を眺めれば、森への没入感を存分に味わうことができるでしょう。
もし広い大浴場を利用したいという希望があれば、周辺にある第一寶亭留グループの5つのホテルの大浴場を無料で使用でき、送迎もしてくれます。
館内1階には「ストレージルーム」という小さな部屋があり、お酒を含めた飲物や、懐かしいお菓子、書物が並んでいます。
必要な分を自由に部屋に持ち帰り、楽しむことができるというのも新しいです。
この宿はぜひ2泊以上で楽しみたいところ。
旅館にあるちょっとした煩わしさや、大型ホテルの騒がしさが苦手という人にとってはまさに最適の宿が登場したといえるでしょう。
ナチュラルカラーの落ち着いた寝室などの居室はすべてデザインが異なっている。予約時に自分の好みの部屋を選びたい。
定山渓精肉店店主と第一寶亭留調理人がコラボした創作しゃぶしゃぶのプランも登場。前菜からメインのお肉、最後の〆の一品まで、客室にある専用の扉まで届けられる。
所在地:北海道札幌市南区定山渓温泉西1丁目86-1
TEL:準備中 ※下記HPからお申込みください。
HP:https://suigan1.com/
3つのフルフロア・ヴィラと、3フロアからなるスーパー・ペントハウス1つで構成されている他に例を見ない贅沢な造りでニセコ最大級・最高級のヴィラ「HAKU Villas」。
ニセコのゴンドラからほど近い場所に位置し、ニセコで最も景観の良い場所を活かすように設計され、各フロアの室内では遮るもののない広いウインドウから絵画のように雄大な羊蹄山の姿を望めます。
フルフロア・ヴィラは10人までの宿泊客がゆったりと宿泊できる広々とした専用バス付ベッドルームを4部屋備え、プライバシーを保ちながら贅沢に静養できるよう、専用露天風呂やフーズボールテーブル、プライベートバーおよび専用バスルーム付メイド部屋のあるメディア・ゲーム・ルームなどが用意されています。
スーパー・ペントハウスは3層で構成され、16人までが宿泊できる専用バス付きの広いベッドルームが7つ、大きな専用露天風呂、マスターベッドルーム・スイートの専用露天風呂、専用マッサージルーム2部屋と専用サウナ、10人乗り専用車などが用意されています。
施設内には専用コンシェルジュ、運転手、シェフも常駐。
ゲストのあらゆるニーズに対応する、究極のもてなしがこのニセコの地に用意されているのです。
ペントハウスにある羊蹄山を正面に望む広大なオープンテラスと一体化した広い専用露天風呂。
複数の家族、グループパーティも楽しむことのできる広大なスペースが用意されている。
所在地:北海道虻田郡俱知安町字山田183-38
ハク・ライフ・チーム
TEL:0136-21-5138
HP:https://hakulife.com/ja/