アートを楽しむホテル5選|Hotel s for Art Lovers|Experience|SAISON Luxury Lounge
  1. Top
  2. Experience
  3. アートを楽しむホテル5選|Hotel s for Art Lovers

Trip

 

アートを楽しむホテル5選|Hotel s for Art Lovers

ヨーロッパと日本にある敷地内でアートが楽しめるホテルをご紹介します。
感性を刺激する非日常空間でのステイを存分にご満喫ください。

1.南仏のワイナリーで、世界中の才能と出合う|Villa La Coste(ヴィラ・ラ・コスト)|フランス・プロヴァンス

「ヴィラ・ラ・コスト」を擁するワイナリー「シャトー・ラ・コスト」には、ワイナリーとアートと建築が共存し調和しています。

↑建築家・安藤忠雄による「シャトー・ラ・コスト」のゲート。このアートセンター構想全体のプラン設計も安藤が担当。

↑ワイン醸造所の設計は、ルーヴル・アブダビを手掛けたジャン・ヌーヴェルが担当。
©Jean Nouvel ADAGO Paris 2016 photograph
©Andrew Pattman

現代アートと建築に彩られたオーガニックなワイナリーに滞在

セザンヌが愛した南フランスのエクス・アン・プロヴァンスから車で約30分、最新鋭の設備でワイン造りに取り組むバイオダイナミック農法のワイナリー「シャトー・ラ・コスト」は、17世紀から続く歴史あるワイナリーです。
2004年にこのワイナリーを購入したアイルランドの実業家パディ・マッキレン氏はアートコレクターでもあり、世界中の名だたるアーティストや建築家をこの地に招き、作品の制作を依頼してきました。

ここではフランク・ゲーリー、安藤忠雄、艾アイウェイウェイ未未、レンゾ・ピアノ、ダミアン・ハースト、ジャン・ヌーヴェル、宮島達男、杉本博司らの現代アートや建築を鑑賞できます。
ワイナリーの葡萄畑や森の風景に溶け込んで点在する36の主要な現代アート作品のほか、3つのギャラリースペースも設けられており、アート好きにはたまらないデスティネーション・リゾートです。

「シャトー・ラ・コスト」の丘の中腹には、併設のスモールラグジュアリーホテル「ヴィラ・ラ・コスト」があります。
花とハーブの庭園に彩られた28の洗練されたヴィラスイートは広々としたプライベートテラスを備え、ワイナリーの葡萄畑や渓谷の雄大な眺めを堪能できます。
ホテル内には三つ星シェフが腕を振るうフォーマルなフランス料理のレストランがあり、さらにヴィラのゲストは、「シャトー・ラ・コスト」の4つのレストランも利用することができます。

アート鑑賞のみならず、プロヴァンスの美味を堪能しつつ、ワイナリーで醸造された上質なワインもぜひご賞味ください。

↑アメリカのアーティスト、トム・シャノン作「Drop」。
©TomShannon 2015

↑フランク・ゲーリー設計の野外音楽シアター「Pavillon de Musique(Intérieur)」。
©Gehry Partners et Château La Coste 2016. Photograph
©Andrew Pattman 2016

↑「シャトー・ラ・コスト」には安藤忠雄の名を冠したレストランも。中庭には杉本博司のオブジェが。
©Richard Haughton

↑「ヴィラ・ラ・コスト」のゲストは、無料で「シャトー・ラ・コスト」のアート&アーキテクチャーツアーに参加できる。

↑ホテルの窓に広がるワイナリーの風景に心癒やされる。

↑「シャトー・ラ・コスト」のワインは、京都祇園の姉妹ホテル「The Shinmonzen」でも提供されている。
©Richard Haughton

Villa La Coste

所在地:2750 Route de la Cride, 13610 Le Puy-Sainte-Réparade, France
TEL:33-4-4250-5000
HP:www.villalacoste.com

2.瀬戸内の海と建築のユニークなコラボ|Simose Art Garden Villa(シモセ アート ガーデン ヴィラ)|広島県大竹市

瀬戸内の新アートスポットに|建築美を楽しむオーベルジュ

2023年4月、宮島を望む広島県の海沿いのエリアに、建築とアートと食の複合施設「SIMOSE」がグランドオープンしました。
この施設は美術館とレストラン、宿泊施設「シモセアート ガーデン ヴィラ」で構成されており、プリツカー賞を受賞した建築家・坂 茂が施設全体の設計を担当しています。

「シモセ アート ガーデン ヴィラ」のコンセプトは、「海辺の建築作品に泊まる。」です。
坂の代名詞ともいうべき紙管を使った「紙の家」など、これまで彼が手掛けてきた別荘建築をリメイクしたヴィラを含む、全10棟の個性あふれるオールスイートのヴィラに宿泊することができます。
お食事は海を見渡すレストランにて、地元の美味をふんだんに取り入れたフランス料理をご堪能いただけます。

併設の下瀬美術館は、丸井産業の創業家、下瀬家が半世紀にわたり収集してきたコレクション約500点を所蔵しています。
大木平蔵の京人形やエミール・ガレの工芸品をはじめ、横山大観やマティスといった日本と西洋の近代絵画まで多岐にわたります。

坂が瀬戸内海の島々にインスピレーションを受けて設計した可動展示室など、美術館そのものがアートであり、この特別な空間でアート三昧を満喫できます。
また、ガレの作品のモチーフになっている四季の草花に彩られた「エミール・ガレの庭」や、瀬戸内の多島美や工場夜景を望む「望洋テラス」では、宿泊ゲストのみが利用できる時間が設定されています。

誰にも邪魔されることのない、のどかな瀬戸内の風景と坂建築とのユニークなコラボレーションをお楽しみいただけます。

↑約100㎡のヴィラ「紙の家」には110本の再生紙の紙管が使われており、リズミカルで軽やかな空間を創り出している。

↑約115㎡の「壁のない家」は、すべての壁をなくし、ガラスの引き戸で空間を区切った開放感抜群のヴィラ。

↑「Simose Art Garden Villa」に併設の下瀬美術館。カラフルな可動展示室が瀬戸内の島々と呼応するように並ぶ。

↑下瀬美術館のエントランス。坂らしい木を多用した光あふれる軽やかな空間。

↑併設のレストラン「SIMOSE French Restaurant」では、時とともに色を変えていく瀬戸内の風景を眺めながらフランス料理を堪能。

↑色鮮やかな可動展示室がユーモラスな雰囲気を演出。

Simose Art Garden Villa

所在地:広島県大竹市晴海2丁目10-50
TEL:0827-93-0101
HP:https://artsimose.jp/villa/

3.アートが生まれる街、別府の新しい温泉宿|Galleria Midobaru(ガレリア御堂原)|大分県別府温泉

海を見下ろすホテルで、ここでしか出合えないアートを

世界屈指の温泉地、別府に、従来の温泉宿とは一線を画すアートファンに特におすすめのホテルがあります。
「ガレリア御堂原」は別府の街と海を見下ろす高台に位置し、全客室に抜群の眺望を誇る堀田温泉の源泉かけ流しの半露天風呂を備えています。
客室も含め、館内の至る所で大巻伸嗣、鈴木ヒラクら12組のアーティストによる現代アートと出合えます。

このホテルは、別府市を拠点とするリゾート開発会社の「世界中のまだ別府を訪れたことのない方たちが、ここを訪れたくなるようなものを創る」という熱い思いから生まれました。
別府の大地の力強さを体現したような赤茶色の個性的なホテルの建物は、大分県を中心に活躍中のDABURA.mが設計を担当しています。

35室ある客室は全室オーシャンビュー。
インテリアデザインをはじめクリエイティブディレクションはgrafが担当しています。

キュレーションは、これまで別府で国際芸術祭などを企画してきたNPO団体「BEPPU PROJECT」が行っており、選定されたアーティストの中には、このエリアに縁のある方々も多くいます。
館内にあるアート作品すべてが、実際にアーティスト自身が別府に滞在し、この土地にインスピレーションを得て制作した新作だそうです。

また、ホテルのレストラン「THE PEAK」では、九州エリアならではの食材を使い、希少な石窯で素材そのものの味を引き出した料理を味わえます。
ここでしか体験できない出合いの数々を提供してくれるホテルにて、別府が誇る上質な湯に浸かり、唯一無二のアート空間を散策し、存分に感性を開く豊かな休日をご満喫ください。

↑吹き抜けのロビーにある大巻伸嗣のオブジェは、時とともに異なる表情を見せてくれる。

↑鈴木ヒラクが別府で制作したドローイング「ゆらぎから光へ」。

↑個性的なホテル外観。ホテルの広報担当者は「このシルエットを見たら別府の地を思い出してもらえるようなものができた」と語る。

↑大分県発、加藤亮と兒玉順平による美術ユニット、オレクトロニカの作品。

↑東京と別府を拠点に活動を続ける泉イネの絵画作品。

↑カフェ& BAR には、別府出身の写真家、草本利枝の作品が。

ガレリア御堂原

所在地:大分県別府市堀田6組
TEL:0977-76-5303
HP:https://beppu-galleria-midobaru.jp/

4.世界に誇る“アートの島”で、日本発のアートを|Naoshima Ryokan Roka(直島旅館 ろ霞)|香川県直島

アートが彩る「和」の上質空間で穏やかに流れる里山の時間を

アート好きの方が瀬戸内エリアを訪れるなら、やはり直島は外せません。
島のあちこちに点在するアート巡りの拠点にもふさわしい直島初の本格旅館が、2022年春にオープンしました。

「直島旅館 ろ霞」は、のどかな里山の風景に調和する平屋造りの和モダンな宿です。
客室はオールスイートの贅沢な空間を誇り、各部屋に庭園と緑豊かな裏山を臨む露天風呂と木の香りが心地良いテラスを備えています。
庭園には、国内外で活躍中の名和晃平のオブジェがある枯山水や水田も取り入れられています。

この宿のコンセプトは、世界中のアートファンが訪れる直島で「アートのもとに集い、豊かな時間が紡がれる囲炉裏のような場所」。
心安らぐおもてなしはもちろん、敷地内のさまざまな場所で日本の現代アート作品と出合えます(「FEATURED ARTISTS」と題して期間限定で若手アーティストを取り上げている)。
直島と宿のアート巡りを満喫した後は、屋外に設けられた囲炉裏を囲みながら、のんびりと居合わせたゲストとのアート談義に花を咲かせるのもまた一興です。

↑一室のみの特別室、ろ霞スイート。淡路島の土を用いた土壁や土佐和紙など、瀬戸内近隣の天然素材が多く取り入れられた、贅沢かつ軽やかな居心地の良い空間。

↑気候の温暖なこの季節は、ぜひ窓を開け放って解放感抜群の入浴を楽しみたい。

↑名和晃平の写真作品。

↑レストランでは瀬戸内の新鮮な魚を使った1日9食限定の「寿司会席」も提供。
©Kenji Kudo

直島旅館 ろ霞

所在地:香川県香川郡直島町1234
TEL:087-899-2356
HP:https://roka.voyage/

5.田園風景にたたずむ古民家がアートホテルに|Rakudo-An(楽土庵)|富山県砺波市

自然と人が生み出した、さまざまな「美」が響き合う空間

富山県の美しい田園風景の中にたたずむ「楽土庵」は、築120年の古民家を再生した、1日3組限定のレストラン併設スモールラグジュアリーな宿です。
三方を水田に囲まれた伝統的な民家をリノベーションした空間には、北欧や李朝の家具、西アジアの少数民族によるラグ、民藝作家から内藤礼などの現代アート作品まで、多様なインテリアや美術工芸品が見事に調和しています。

「楽土庵」は、周囲の景観や空間、アート、料理などを通して、ゲストに「富山の土徳」を体感してもらうことをコンセプトにしています。
土徳とは、人が自然とともに作り上げてきたその土地が醸し出す品格のようなものを指すのだそうです。

宿の設えに使われている世界中から収集されたインテリアや美術工芸品は、その土地ごとの土徳が形になったような、人の計らいを超えた美しさを持つモノたちです。
日常から離れ、時代も国境も超えて自然と人が作り出したさまざまな「美」が響き合う空間で再生する旅。
そしてその旅は、ライフスタイルの変化で失われゆく美しい景観や地域の文化を再生する力にもつながっているのです。

↑イサム・ノグチの照明、デンマークの家具デザイナー、ハンス・J・ウェグナーのソファ、楽土庵の敷地の土を使った林友子の作品などが美しく調和。

↑「楽土庵」があるのは、田園に家屋が分散している独特の農村景観、散居村の地。

↑芹沢銈介の屏風をはじめ、河井寛次郎や棟方志功など民藝の作家の作品も展示されており、購入も可能。

↑レストランでは、富山湾の魚介や地元の小麦や野菜などを使ったイタリア料理を提供。

楽土庵

所在地:富山県砺波市野村島645
TEL:0763-77-3315
HP:https://www.rakudoan.jp/