その一杯で世界が変わる。今行くべき東京の個性派バー2選|Experience|SAISON Luxury Lounge
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東京

  

その一杯で世界が変わる。今行くべき東京の個性派バー2選

今、世界各国でカクテル文化が進化し、バーは「一杯を楽しむ場所」から「感性を磨く体験の場」へと姿を変えつつあります。
日本の首都・東京にも、ふと立ち寄るだけで感性を刺激してくれる、個性あふれるバーが確かに存在します。

今回は、日本のテロワールを静謐な一杯に映し出す店から、アートの世界観を味覚へ昇華する革新的なバーまで、“東京だからこそ出会える唯一無二の2軒”をご紹介します。

写真:内藤拓

1.日本のテロワールをカクテルで表現する「FOLKLORE(フォークロア) 」日比谷

世界的に“その土地ならではの素材や伝統を楽しむ”という潮流が、食の世界からバーシーンへと広がっています。
そんな中、2022年に日本のミクソロジーの第一人者である南雲主于三(しゅうぞう)氏が日比谷OKUROJIで開業したのが「FOLKLORE」。
日本酒や焼酎をはじめとした國酒と國酒を使ったオリジナルカクテルの専門店として人気を集めています。

バーテンダーの陰山翔吾氏は次のように語ります。
「“FOLKLORE”には、民間伝承という意味があります。日本料理、フランス料理という名称があるように、私たちは國酒と日本の素材を使って作るカクテルを“ジャパニーズカクテル”として確立し、受け継いでいこうと考えています。カクテルのコースは、日本酒と焼酎各3杯か5杯で選択いただけます。また、日本酒や焼酎を単体で飲めるテイスティングコースや、オリジナルシグネチャーカクテルのほか、クラシックカクテルを國酒でアレンジしたドリンクもご用意しています。バーテンダーと生産者とのつながりというのは、昔はあまりなかったのですが、今では日本酒や焼酎の蔵元の方々もよくお店に来てくださいますし、蔵を見学させていただくこともあり、面白いですね。弊社はお酒にかかわる業界全体の活性化を目指し、カクテル作りはもちろん、イベントの開催も行っています」。

↑「太陽フレア」は、コーヒーの氷を太陽に見立てた日本酒ベースのカクテル。氷が溶けてくると、氷(太陽)の周りにコーヒーがフレア状に広がる。

↑「FOLKLORE」の店内は、歴史ある寺院に使われていた木材など、自然素材を使った内装が施されている。凛としつつも穏やかな空気が流れ、まさに茶室のような空間。

↑ネグローニを麦焼酎でアレンジした「クリーミーナッツ」も人気。麦焼酎をベースに、ピーナッツバターの香りのするウォッカ、カンパリ、スイートベルモント、さらに生クリームを加え、コーヒーフィルターで濾すと透明な液体になる。

↑南雲氏が惚れ込んでコレクションしているという、陶芸家・古賀崇洋氏の茶器。この形の器で飲むとマスクのようになることから、頬鎧盃(ほおよろいはい)と名づけられている。

FOLKLORE

東京都千代田区内幸町1-7-1 日比谷OKUROJI G27
TEL:03-6770-8785
HP:http://spirits-sharing.com/t_426500/free/folklore

2.アートとカクテルが交差する、色彩の実験室「Quarter Room(クオーター・ルーム) 」世田谷代田

2023年、世田谷代田に“アートとカクテルの新たな融合”をテーマにしたバー「Quarter Room」がオープンしました。
プロデューサーの野村空人(そらん)氏は、ロンドンでアートを学び、現地のバーで腕を磨いた経験を持ちます。

店内には期間限定のアート展示が置かれ、その作品にインスパイアされたカクテルが随時登場します。
ほかにも、マンスリーで提供している色を切り口にアーティストの作風を表現したカクテル、古今東西の名画をイメージしてクラシックカクテルを再解釈したシグネチャーなど、さまざまな形でアートを立体的に表現したカクテルが楽しめます。

野村氏はこう語ります。
「本来カクテルとはアートみたいなものですが、僕のカクテル作りにおいて、絵の色合いやテクスチャーからインスピレーションを受けることが多かったんですね。そこで、“色を混ぜるように味を混ぜる”ということをやってみたら、自分の感覚としてはぴったりきた気がして。絵から着想して表現したいことプラス色や香りを織り交ぜながら作っています。僕はロンドンにいたことがあるので、今後はもっとロンドンにフォーカスしたものがあってもいいかなと思っていますし、キース・へリングやマルタン・マルジェラの服をテーマにしたシグネチャーのように、アートに縛られずもっといろいろな作品を扱っていきたいですね」。

↑セザンヌの静物画「りんごとオレンジ」をイメージ。リンゴを蒸留したお酒カルバドス、花山椒ジンなどを使用。

↑鹿児島で活動する早水恵一郎氏の和紙アートとのコラボカクテル。鹿児島の芋焼酎を使い、鹿児島の浅蒸茶のフォームを載せて。

↑アイランドカウンターを中心に据えた店内。プロデューサーの野村氏は、2022年に蔵前にタチノミ・リカーショップ「NOMURA SHOTEN」を開店し話題に。

Quarter Room

東京都世田谷区代田5-10-7 Nakahara-sou B1
TEL:03-6805-5540
HP:http://www.instagram.com/quarter_room_tokyo/